自転車を借り(半日で1000フラン=約1500円)、島サイクリングに出てみることにした。お弁当に、ゆで卵を2個作ってきた。

雄大な山々を背後に、ビーチに沿い、追い風に吹かれながら島の端をなぞって行く。島人のタヒチアンに指を立てて合図を送ると、笑顔で答えてくれるのがいい。



~
大自然の中を20kmぐらい走った時点で、この島の超一等地に位置するシャラトン・モーレア・ラグーン・リゾート&スパが見えてきた。ここは、モーレア島の高級リゾート地。一番安くても、1泊で4万フラン(約5万円)するらしい。
止しておけばいいものを、好奇心が疼き、つい覗いてみたくなった。
自転車を止めて中に入ろうとすると、早速、警備員に止められた。サンダルどころか、それを脱いで、はだしでここに来てしまったのは、まずかったか?だが、「レストランで昼食をとるのだ」と話すと、すぐに通してくれた。
高級感のあるロビーを抜けると、南国の花々で彩られた、センスの良い建物。その中心には、真っ白のリクライニングシートに囲まれたプール。ラグーンを見渡せるフランス料理のレストラン。落ち着いた雰囲気のバー。そして、ビーチサイドには、水上バンガロー。

文句のつけようのない最高の施設で味わう至福のとき。。。

ふと、その様子を眺めているうちに、俺は何だかその場に立っていられないぐらい、切なくなってしまった。そして、これ以上この場所にいてはいけない衝動にかられ、咄嗟にカメラをしまい、そこから逃げるようにして元の場所に戻り、一目散に自転車に飛び乗って走り出した。
腹が減っていた。走っている途中、ゆで卵を一つ食べようと思ったが、やっぱり止めた。何か、悔しくて、いや、塩を宿に忘れてきたからということにしておこう…。
~
そして、その後。俺が出会った、極上の至福。
それとは、全く違った形の。

雄大な山々を背後に、ビーチに沿い、追い風に吹かれながら島の端をなぞって行く。島人のタヒチアンに指を立てて合図を送ると、笑顔で答えてくれるのがいい。



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大自然の中を20kmぐらい走った時点で、この島の超一等地に位置するシャラトン・モーレア・ラグーン・リゾート&スパが見えてきた。ここは、モーレア島の高級リゾート地。一番安くても、1泊で4万フラン(約5万円)するらしい。
止しておけばいいものを、好奇心が疼き、つい覗いてみたくなった。
自転車を止めて中に入ろうとすると、早速、警備員に止められた。サンダルどころか、それを脱いで、はだしでここに来てしまったのは、まずかったか?だが、「レストランで昼食をとるのだ」と話すと、すぐに通してくれた。
高級感のあるロビーを抜けると、南国の花々で彩られた、センスの良い建物。その中心には、真っ白のリクライニングシートに囲まれたプール。ラグーンを見渡せるフランス料理のレストラン。落ち着いた雰囲気のバー。そして、ビーチサイドには、水上バンガロー。

文句のつけようのない最高の施設で味わう至福のとき。。。

ふと、その様子を眺めているうちに、俺は何だかその場に立っていられないぐらい、切なくなってしまった。そして、これ以上この場所にいてはいけない衝動にかられ、咄嗟にカメラをしまい、そこから逃げるようにして元の場所に戻り、一目散に自転車に飛び乗って走り出した。
腹が減っていた。走っている途中、ゆで卵を一つ食べようと思ったが、やっぱり止めた。何か、悔しくて、いや、塩を宿に忘れてきたからということにしておこう…。
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そして、その後。俺が出会った、極上の至福。
それとは、全く違った形の。